藩校サミットとは ABOUT

 藩校とは、江戸時代に各地の藩が藩士の子弟の教育のために設立した教育機関のことです。藩士は、藩の体制を支えるとともに、領地を治めるための実務を担いますので、授業内容は主に漢学によって統治者として必要な政治倫理などの人間教養を修得したほか、幕末には医学や洋学、兵学などの実学も学びました。

 藩校が多くの藩で設置されるようになるのは、宝暦年間(1750年代)を過ぎてからのようです。藩政改革を進めていく中で、藩政を担う優秀な人材の育成が必要になりました。日本初の藩校は、寛文9(1669年)に岡山藩で設立された岡山学校とされています。その後、米沢藩の興譲館や白河藩の立教館、庄内藩の致道館など、現在もその名を広く知られた藩校が設立されました。そして、江戸時代後期以降には、ほとんどの藩で藩校が設立されました。江戸時代を通じて設置された数は、二百数十校にのぼるとも言われています。

「藩校サミット」は一般社団法人漢字文化振興協会の登録商標です(登録第5638522号)。

藩校サミットの歴史

 江戸時代、全国260余の藩に設立された藩校。それぞれの地域に息づく藩校教育の伝統や精神を現代の視点で見直し次代に活かすことを目的に開催され、高い評価を得ています。

全国藩校サミット開催の実績

開催の実績map

第1回 平成14年(2002年) 江戸幕府昌平坂学問所(湯島聖堂)/
東京都文京区
第2回 平成15年(2003年) 会津藩・日新館/福島県会津若松市
第3回 平成16年(2004年) 佐賀藩多久邑・東原庠舎/佐賀藩多久市
第4回 平成17年(2005年) 備中松山藩・有終館/岡山県高梁市
第5回 平成18年(2006年) 高遠藩・進徳館/長野県伊那市
第6回 平成19年(2007年) 庄内藩・致道館/山形県鶴岡市
第7回 平成20年(2008年) 熊本藩・時習館/熊本県熊本市
第8回 平成21年(2009年) 長岡藩・崇徳館/新潟県長岡市
第9回 平成22年(2010年) 松江藩・文明館/島根県松江市
第10回 平成24年(2012年) 水戸藩・弘道館/茨城県水戸市
第11回 平成25年(2013年) 薩摩藩・造士館/鹿児島県鹿児島市
第12回 平成26年(2014年) 忍藩・進脩館/埼玉県行田市
第13回 平成27年(2015年) 福岡藩・修猷館/福岡県福岡市

一般社団法人 漢字文化振興協会とは

 漢字文化を21世紀に正しく引き継いでいこうと、教育界、経済界の有志が中心となって、漢字文化振興協会が平成7年10月26日に設立されました。
 平成8年4月から活動を開始し、全国各地で講演会、シンポジウムを開く一方、研修会などへの講師派遣、研究費の助成、懸賞論文の募集活動などを展開しました。
 同会は平成23年3月31日を以て、発展的解消を遂げ、同年4月1日より新たに漢字文化振興協会を設立し、三重野康会長(平成24年4月逝去)が名誉会長に、石川忠久専務理事が会長に就任し、漢字文化教育団体、旧藩校、孔子廟に係わる団体と連携して「漢文(論語・漢詩)検定」、「藩校サミット」、「漢文教育指導者研修会」等を実施しております。

事務局

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